官用と民用
中国の陶磁器は官窯と民窯の差がハッキリしている。
官窯は全てにおいて精緻に作られている、
いや精緻なものだけが残されている。
民窯は数多く作る必要があったので
曖昧な作りでも許されたのは無理もない。
そんな官と民の区別がインド更紗にもあったとは知らなかった。
多くの更紗は手描きのものでも丸紋が歪でいたり、色がはみ出し
たり配置にも統一性が無くそれがまた日本人の美意識とピッタリ
合うので珍重されてきたのだが、官用のものはハッキリいって
「出来が違う!」。
まず模様が大きくて立派、
形や配置に隙がなくキチットした仕事がなされている。
最後の工程の金泥にも寸分もズレがない、「素晴らしい!!」。
近頃何故かいい裂と出会う。
正に「出会い」に恵まれているということなのだろうか、
探していてもなかなか見つからないのが普通である。
ふと思い付いたのだが男女の出会いも同じだではなかろうか?
「これだ!」と思ったら多少無理をしても
手に入れる勇気がないと次のチャンスは中々巡ってこない。
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