2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

正倉院展を観て納得する。

現在、奈良国立博物館で第65回正倉院展が開催されている。 今回の私の目的は、 先日入手した正倉院裂の真贋を確かめる為である。 会場に入るとそれは第一番目の展示品であった。 「鳥毛帖成文書屏風」その額縁に使われているのが 手に入れた「宝相華紋錦」の…

High sense, High quality

きものの業界だけのことではなく、近頃センスが良いものを 結構見かける、だが品質の良いものは少ない。 実用品の世界では最高級の品質を求めるのはどうかと思うが 嗜好品はやはりBest Qualityを望みたい。 昔、と言っても半世紀前まで絹はそれ自体が最高級…

官用と民用

中国の陶磁器は官窯と民窯の差がハッキリしている。 官窯は全てにおいて精緻に作られている、 いや精緻なものだけが残されている。 民窯は数多く作る必要があったので 曖昧な作りでも許されたのは無理もない。 そんな官と民の区別がインド更紗にもあったとは…

地唄三味線事始め

今月から地唄三味線を習い始めた。 地唄とは(地=土地)の歌、 つまり京、大阪の歌という意味で江戸唄に対する言葉らしい。 中竿三味線の弾き歌いが特徴である。 そもそもこの地唄なるものに興味を持ったのは随分以前の事である。 東京に「武原はん」という地…