2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

蛮絵

古裂コレクションの一つ、東寺「蛮絵」の「写し」を染めてみた。 たまたま手に入れた大麻布を何に染めたらいいか迷っていた所 「蛮絵」を思い出し、染め帯で試みた。 本歌は木版染だが今回は手描きでやってみた。 雰囲気はかなり出たが、 一体誰が帯とし使っ…

中国で紹介された「ぎをん齋藤」

中国国内で発行されている「生活」という月刊誌に 「ぎをん齋藤」が紹介された。アート系の写真と記事のレイアウトは 日本でも見かけられない洗練された作りである。 モノクロ写真を中心に読者の想像力を高める手法は 文化後進国とは思えない。 表紙は日本で…

目から鱗

染織のプロを自認する私だが、その道の研究者の話を聞くと 改めて自分の無知を知らされる。 京都工芸繊維大学で行われた「染めを語る」と題した シンポジュームに参加して江戸時代から近年までの染織史、 特に技法の講義を聴いた。 印象的であったのは、きも…

「たっぷり」の美意識

楽茶碗の特徴は黒の釉薬に纏われた手捻りの柔らかさ。 さらに「たっぷり」としたシェープが売り物である。 利休が朝鮮半島から連れ帰ったという長次郎があみ出した 楽焼。 ろくろを使わず手だけで造形し、 一椀ずつ小さい窯で焼く手法が産み出す茶碗は工芸品…