2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

土佐光起

馴染みの美術商の店先で見つけた「土佐光起」の 秋草雉子図の掛け軸を手に入れた。 光起は元禄時代、土佐派を代表とする絵師であると同時に 歌舞伎にも主人公として登場する有名人である。 土佐派は鶉を得意とする一派で大和絵の主流とされる。 光起のファン…

アンリ ルソーの事

ルソーの絵には観る人を思わず画中に引き込む魅力がある。 ニューヨークの近代美術館には、 彼の代表作「夢」が所蔵されているが 私は「飢えたライオン」が印象に残る。 どちらも共通して ジャングルの深い緑が画面一杯に描かれている。 餓えたライオンがカ…

ウエディング スタイルの変化と「きもの」の衰退

「きもの」の主流は礼服であった。 江戸時代以来、 婚礼衣装が染織業界を牽引してきたのは事実である。 『日本風俗図誌』より 豪華な打掛は花形であり20年ほど前にも 娘の為に打掛を特注する家があった事を記憶している。 婚礼当日の衣裳や箪笥一杯に収めら…