六月一日は現代の「衣替え」の日、 わが家でも暖簾を木綿から麻へ、 建具を襖絵から「よしず」へと一斉に替える。 「よしず」から射し込む日の光は透過性の高い陰影を醸し出し、洗いざらしの生成りの麻は目にも涼やかである。 こうして働く人間も自然の移ろ…
広島を中心に活躍される茶道、上田流の依頼を受けて 同家伝来の仕覆(茶入の袋)を復元する機会を得た。 「鳥襷宝尽し緞子」とは 中国、明時代に織られた緞子(正式な織名称は4枚綾織)。 茶道で使われる名称と織物の正式な名称とは 違ったものが多く、混同して…
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