2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

贅沢は敵か?

歴史を紐解くと江戸時代、京から運ばれた染織品は高級品とされ 申し訳ないが関東近隣で作られたものは廉価品という位置付けが されていたようだ。 確かに1000年の都であった京都は、 天皇を頂点とした高級消費者が君臨していたのだから、自ずと 値段は高いが…

江戸の商法

結構乱読癖のある私は、 常時2-3冊の本を同時並行して読んでいるが、最近江戸の商法 について事例を挙げて詳しく書かれたものを見つけた。 それによると江戸時代の商家は 家業の継承と同業者の組合を大切にする精神が 徹底されていたという。 同業組合は「株…

金の時代

お金という意味ではありません。 金色、銀色の話です。 色調の移り変わりと同様に金の時代、銀の時代がある! と以前から思っている。 つい最近まで金色に光り輝くものを見ると違和感を感じる、 というよりもむしろ拒絶反応を示して来た。 そんな経験はあり…

友に引かれて上高地

山好きの友人に誘われ暑い京都を離れ上高地に向う。 山小屋に泊まって早朝の湿原を散策する旅だという。 この手の旅行は不慣れな私だが、 友人の言葉を頼りに荷造りして現地に赴いた。 しかし案の定、必需品を忘れてきた。 「懐中電灯」「虫除け」「長袖」粗…

「金更紗 」見事な出来栄え

先般入手した「金更紗鶏頭手」を手本に「写し帯」を制作 してきたが昨日、素晴らしく仕上がった。 結城紬 染帯 金更紗鶏頭手 本歌は当然木綿だが私は「結城白生地」を選択した。 表面の「寂びた」表情が、 上質なインド木綿に最も似通っていると判断したから…

出版準備着々と進む

前述のコレクション出版の準備は徐々に肉付けが進んでいる。 寄稿いただく方々も快くご承諾いただき感謝に耐えない。 巻頭は大徳寺530世泉田玉堂老師、 続いて現代アート作家の杉本博司氏、 古美術商 柳 孝氏の御三方である。 いずれも普段から昵懇にさせて…

どこまで崩していいのか「きもの」のしきたり?

結論から言ってしまえば 「しきたりは知った上で自分の意思で自由にどうぞ」というのが 私の意見。 推測するに他の国においても 民族衣装はより簡略化しているのではないだろうか。 日本の「きもの」事情も社会の変化、特に第二次世界大戦以後、 アメリカの…