贅沢は敵か?
歴史を紐解くと江戸時代、京から運ばれた染織品は高級品とされ
申し訳ないが関東近隣で作られたものは廉価品という位置付けが
されていたようだ。
確かに1000年の都であった京都は、
天皇を頂点とした高級消費者が君臨していたのだから、自ずと
値段は高いが質の良いものが要求され創意工夫を重ね意匠化
されたものを作ることが生残りの条件であったに違いない。
一方、
大消費地100万都市江戸では、「高いものはちょっと手が出ない」が「でも欲しい」という人達も多く、自ずと廉価品が必要とされた。
「ぎをん齋藤」は、
以前からも今後も前者の立場で物作りをしている。
世界各国の民族衣装を見ても、「きもの」のように工芸品の域に達した衣服は多分存在しないと思う。
工芸品を身に纏うのは確かに究極の贅沢であろう。
「贅沢は敵だ」と厳しい人達からお叱りを買うかもしれないが、
贅沢が無ければ文化は育まれないのも事実である。
私の立場から言えるのは、
「日本文化の深さを味わい尽くして欲しい」としか
言いようが無い。
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