やっと完成

以前にも書いたが、パーティーのきものの第1作がようやく
半完成」した。華やいだ「藤花」が、三尺の振袖と一尺五寸
短い袖がスペアー付き、という斬新なコンセプトである。

長い袖は華やいだ雰囲気にピッタリだと「ジョン ガリアーノ
も言ったという。


以前は未婚女性のきものの代名詞として着用されてきたが、
現代社会ではファッションとして捉えてヤングミセスにも愛用
してもらいたい。

長い袖は少し気が引ける女性には、短い袖を同時に制作し、
付け替えて楽しむことができる。


先日も某雑誌にパーティーきものが特集されていたが、まだ
私の感性と合う作品は見つけられなかった。昭和30年代にも
モダンキモノ」と称してドレスを意識したきものが作られた歴史
はあるが女性の支持を得られずにいつの間にか消えてしまった。


奇を衒って斬新なものを作っても、結局支持が得られなければ
独り善がりになるが、かと言って支持を得る為に迎合するのも
如何なものかと思案する。


自分一人が良ければいいという芸術性と、舗として売れなけれ
ば利益が出ないという功利性とがぶつかる悩ましい問題がある。


まあ自分の美意識を試しながら、新しい分野への挑戦を続けて
いれば幸せである。

「半完成」と記したのは金泥の藤棚を加筆するか迷っているから
だが帯は「銀唐革袋帯」をコーディネートしてみた。

どの様に感じられたか、ご意見をお送りいただければ有難い。



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