2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第65回京都展に向けて

夏物の制作も7月には一段落、 頭を切り替えて秋冬物の制作に着手する。 例年9月に開催してきた秋の京都展を今年は10月に開催する ことになった。 私にとって物心がついた頃から秋の季節の始まりは9月展示会 という固定観念があったが若い人達の意見を採り…

一人旅

祇園祭に併せて展示会を開催したいと若い社員が言い出した。 リベラル派経営者を自認する私としては認めざるを得ない。 トップの言い付けだけを守るのではなく若い社員からの自主性を 大切にするのが私の方針である。店のスペースを有効に活かし経費が掛らな…

ウズベキスタンの絣にチャレンジする。

法隆寺に伝わる「太子間道」と呼ばれる絹裂がある。 時代はおそらく7ー8世紀、 シルクロードを経て日本に伝来した絣の裂地である。産地はおそらくウズベキスタンと言われている。 私も裂帳に「太子間道」と書かれている小さな裂を所有するが 多分16世紀辺り…

徳田義三の影を求めて

徳田義三の名は西陣織の世界ではよく知られているが 一般的には無名かもしれない。 彼は昭和初期から40年台にかけて活躍した 帯のプロデューサーである。 本業は帯の図案家としてスタートしたが 後年は織物指導に充たり、独自の世界を創り上げた 不世出のア…

人間は美しいものを求める。

対象は物であれ女性であれ、美しいものは富や権力のある所へと集まる。 人は皆、美しいものに憧れ、 財力に証して、又は力ずくで手に入れようとする。 何に美を認めるかは時代と風土によって違いはあるが 美を希求する心は何時の世も同じである。 例えば「正…