第65回京都展に向けて

夏物の制作も7月には一段落、
頭を切り替えて秋冬物の制作に着手する。


例年9月に開催してきた秋の京都展今年は10月に開催する
ことになった。

私にとって物心がついた頃から秋の季節の始まりは9月展示会
という固定観念があったが若い人達の意見を採り入れ1ヶ月
遅らせることとした。


需要の変化に伴い催事のスケジュールを変えるのは冷静に考えると至極当然だが人に言われるまで気が付かない。


これを固陋というのであろうか。



今年のテーマは既に決めている。
正倉院裂の復元帯」と「更紗パート2


復元帯の試織は始めているが本歌が手元にあるので
本織では素晴らしい仕上がりになると確信している。



柄は「宝相華」や「鴛鴦紋」など袋帯




更紗金更紗を中心として18世紀、日本人がインドに注文して
作らせた古渡り類の現代版である。


鶏頭手」と呼ばれる柄の総刺繍を制作し始め、
お土産用のハンカチもすでに出来上がっている。


次から次へと色んな発想が出ますね、、」と
お客様から言われるが、
まず「この仕事が好き」という根っこがあってさらに古裂がいっそう
創作意欲を掻き立ててくれるからだと思う。


きっと死ぬまで続けて行くのだろうと薄々感じている。




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