2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

審美眼と千利休

美を審(つまびらかに)する眼、美を見つける眼力 それを思う時、最初にうかぶのは千利休。 数々の逸話が彼には残されている。 たとえば路地に咲く万面の椿の中から一輪だけ床の間に生け、あとはすべて刈り取ってしまった話。。 水盤に枝桜をいけるよう試さ…

平安時代の裂に出会う

春日大社にはきっと何かあると踏んでいたが。。。やはりあった平安の裂。 正倉院を除けば西暦1200年以前の絹布は存在しないといっても過言ではない。絹は日光にも火にも弱く、特別の環境が備わってないと 風化し炭と化すのだ。 中国には2000年以前の絹織物が…

「きもの」と器

「きもの」と器を比較して考えることがある。 一見なんの繋がりもなさそうだがよく考えてみると、両者とも 中身を引き立たせることが大きな役割であることに気がつく。中身とは、「きもの」にとっては「 人 」「 器 」にとっては「料理」 ということだ。この…