2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

不可思議な体験

霊的な感受性は皆無ではないが差して強いと思ったことはない。 先日、 杉本博司プロデュースによる 「三番叟」を再び鑑賞する機会を得た。 演者の野村萬斎氏以外の地方連は前回とは違った顔ぶれ。 狂言一番に次いで始まった三番叟はやや短く 端折ったもので…

妹島和世氏 来店す。

世界的女流建築家の妹島和世氏が 杉本博司氏と共に来店された。 女史は日本人の持つ繊細な美意識を建築という手段で 世界に敷衍されている。 ベネチアビエンナーレ金獅子賞、 建築界のノーベル賞ブリッカー賞を受賞し、 ルーブル美術館別館を手掛けるなど世…

トータルコーディネート

私のきものコーディネートの基本的コンセプトは明瞭である。 「きもの」と「帯」が 互いに引きたて合う相乗効果を大前提にしている。 「屋上に屋を架さず」という言葉があるが、この戒めは着物と帯に同一の模様を描くのは感性的に避けるのが良いと教わった。…

春爛漫

桜は日本人にとっても私にとっても特別な花である。 骨髄移植を受けて以来、指折り数えてきた春も今年で9年目、 退院した4月を昨日のように思い出す。 抜けるような青空に薄ピンクのコンビネーションは絶妙であり、 理屈抜きに幸せな気持ちにさせてくれる。 …

壮絶な人生

旧知な画家2人の個展を見て回った。 一人は風景画を得意とする日展系の画家で穏やかな色調と安定した構図が静謐な自然美を描き出す。 ブルーの色が独特の清涼感を醸し出し一枚は欲しいところだが掛ける場所が我が家には無い。何故ならば古裂で壁が埋め尽くさ…