不可思議な体験

霊的な感受性は皆無ではないが差して強いと思ったことはない。
先日、
杉本博司プロデュースによる
三番叟」を再び鑑賞する機会を得た。

演者の野村萬斎氏以外の地方連は前回とは違った顔ぶれ。


狂言一番に次いで始まった三番叟はやや短く
端折ったものであったが萬斎氏が猿の面を着けた頃から
強い霊気を感じた。


そのパワーに圧倒されて覚醒しているにも関わらず金縛り状態に陥り瞼がどうしても開かない所謂、催眠状態に陥ってしまった。



以前、伊勢神宮の下宮で社の敷地に一歩踏み込んだ途端、
地面から湧き上がる異様な霊気に躰が浮き上がるのを感じ、
社所の境界線から離れた途端に正気に戻った経験はある。


今回の不可思議な体験は三番叟という「神事」の為せる技か、
それとも猿面の放つ霊力なのか判断はできないが体験した現象は私一人ではなく多くの観衆も一緒であった。


そう言えばこの催のタイトルが「神秘域」であった事を思い出し、
杉本氏はこれを意図したのであろうかと合点する。



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