ウズベキスタンの絣にチャレンジする。
法隆寺に伝わる「太子間道」と呼ばれる絹裂がある。
時代はおそらく7ー8世紀、
シルクロードを経て日本に伝来した絣の裂地である。
産地はおそらくウズベキスタンと言われている。
私も裂帳に「太子間道」と書かれている小さな裂を所有するが
多分16世紀辺りに中国かインドで織成されたものであろう。
法隆寺と比べると随分見劣りがする。
縞や絣の時代考証は難しい、
何故なら類似するものが皆無に近いからだ。
絹布は特殊な環境に置かれた物だけが現在伝わっているが
最近、ウズベキスタンの100年程前の敷物を偶然入手したので
早速工房で制作を試みる。
絣とは、縦糸に染めたく無い部分に糸を巻き
染料が浸透しないように処理をして模様を織り出すという技術で
発祥はインド辺りではないか。
日本では麻の織物に「亀甲絣」や「十絣」など江戸時代から盛んに
行なわれてきたがウズベキスタンの絣は東南アジア系統に属し
日本のものとはテイストが違う。
兎に角一度は「作ってみる」というのが私流だが
全く系統の違うものは勝手が解らない。
どうなるのか職人のお手並み拝見と洒落込む、失敗を恐れたら
物作りは出来ない。
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