土佐光起
馴染みの美術商の店先で見つけた「土佐光起」の
秋草雉子図の掛け軸を手に入れた。
光起は元禄時代、土佐派を代表とする絵師であると同時に
歌舞伎にも主人公として登場する有名人である。
土佐派は鶉を得意とする一派で大和絵の主流とされる。
光起のファンというわけではないが雉を探していたのである。
10年ほど前、
長男が5年も挑戦し続けていた司法試験にようやく合格した年、
我が家の狭い庭に「雄の雉」が舞い降りて餌を唾んだのである。
下鴨神社に隣接しているとは言え「糺の森」でも
一度も見かけたことのない雉が舞い降りたのである。
あれ以来、雉は吉兆だと信じるようになった。
歴史的にも壬申の乱の時、
大海人皇子の出陣で旗先に雉が舞い降り、勝利を確信したと
言い伝えられている。
迷信かそれとも福が舞い込むか楽しみにしている。
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