Teaching is Learning
「教えることは学ぶ事」は、まことに答を得た言葉だ。
「和樂」誌から10月17日に開かれる読者対象の「きもの」にまつわる催事の中で染織史の話をして欲しいとの依頼を受けた。
歳月をかけて蒐めている
「古裂」について30分程度の時間でという。
はた!と考えた。
なぜ私は大枚をはたいて古裂を集めてきたのだろうか?
単に文様を観るのであれば美術本で十分だが実物を買い集める意味がなんだったのか?
はっきりした理由の一つは本歌(実物)を元に写し(コピー)を試みれば当時の技術の高さが実感でき現役の職人の励みになるから。
もう一つの訳は、
数百年も前の染織品を手にした時の迫力、臨場感、さらに当時の職人の息遣いまでも感じることが、更なる蒐集に繋がったのではないかと今振り返る。
講演のタイトルは、
私が最も好きな「辻が花」と伝家の宝刀「御所解」にしたい。
16-19世紀、400年の歴史を30分に纏めるの難しいことだが。
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