High sense, High quality
きものの業界だけのことではなく、近頃センスが良いものを
結構見かける、だが品質の良いものは少ない。
実用品の世界では最高級の品質を求めるのはどうかと思うが
嗜好品はやはりBest Qualityを望みたい。
昔、と言っても半世紀前まで絹はそれ自体が最高級の繊維で
あり、着物として身に纏うだけで贅沢な事であった。
それが最近では羊毛、麻、木綿など天然素材と比べても
特別に高い訳ではない。
つまり絹のきものが高級、高価とイコールではないのだ。
卑俗な例えだが、
きものを質屋に持ち込んでも質草にはならない。
きものに夢や憧れを持つ女性には残酷な話だが今やきものは、
ファッションであり財産にはならないのは事実である。
では私は何故手間の掛かる高価なきものを作るかといえば、
まず自分が満足するものでなくては気が済まない、
真の贅沢を見せたいと思う故だ。
「贅沢は敵だ!」と戦時中は叫ばれ、
さしずめ私などは国賊と呼ばれたかもしれないが、
「欲しがりません勝つまでは!」とも大呼された。
その戦後60年経済大国にのし上がった日本に見せかけのコピーだけではなく真の贅沢があっても良いのではないか。
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