民芸は難しい!?

大阪吹田の日本民芸館で開かれているインド
染織展を見に行った。


案の定見るべきものは無かった。。


手間の掛かった仕事がなされているが感心しない…欲しく無い。


それって何故だろう?

そもそも柳宗悦が高く評価した
無名の職人による民芸的美術工芸」の何処に
美術工芸」的要素があるのか私には解らない。


李朝」の焼物に代表される茶器は必ずしも辞書の云う
民芸」=「無名の職人の手になる雑器」でもなければ
庶民が日常生活の中で普通に用いるさまざまな器
でもないと私は見る。


日本の民芸作家として人間国宝にまで登りつめた
芹沢圭介」の作品は「作為のない野趣」なものか?
決してその類のものでは無い。


工芸とはプロの職人が作るものだが全てがファインアートではなく
民芸より出来の悪いものもあるが民芸から工芸へ
さらに美術品へと昇華されるのが物作りの鉄則ではないのか。


ゆえに初歩の段階の民芸を改まって展覧する意味があるのか?
改めて考え込む。


しかし中国の民窯の磁器日本の染付には魅力溢れる物も沢山あり、この辺りになると頭の中が整理できない。





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