日本の染織を世界遺産に!

先日「和食」が世界遺産登録されたことが大きな話題なったことを覚えていますか?

鰹と昆布のダシを使って食材本来の旨味を引き出す和食は、
平安時代に始まる宮廷料理が室町時代、茶道の懐石料理へと
進化し現在に至るという。


世界でも類稀な日本文化の特徴はユーラシア大陸の東端に位置し、ギリシャ、ローマ文明、メソポタミア文明黄河文明などの
エッセンスが吹き溜まる地政学的条件に由来する。


また過去に日本が外国から侵略されず、
平和の中で美意識が堆積されてきたのも大きな要素であることを自覚すべきだ。


一方「染織」もまた和食に負けず劣らず
世界に自慢出来る永い歴史継承がある。


先日出版した「布の道標」は8世紀から綿々と続く
日本の染織の至玉をまとめたものである。


染織を始めたのは中国であることに間違い無いが残念ながら文化大革命と共に途絶えてしまったと私は思っている。


しかし日本では明治維新第二次世界大戦の敗北という
時代の大きな節目に直面しても「きもの」文化として
染織を脈々と守り続けてきたのである。


自然を大切にし共生を標榜する日本人の生き方が、
繊細な表現となって衣食住に生きているのだ。




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