フェルメールを観る
「ベルリン国立美術館」展を観る。
フェルメールの「真珠の首飾りの少女」が初来日という前評判で賑わっていた。
17世紀のオランダ絵画は陰影の芸術と呼んでもいいであろう。
極端ともいえる濃い陰に対してスポットを当てたように明るい影、このドラスティックな対比こそが絵に精神性を与え、観る人に
深い印象を与える。
その中でフェルメールは日常の何気ない風景を
独特の遠近法を用いて表現する。
色の使い方は絶妙でしかも透明である。
しかし、私は敢えて作者不詳の「黄金の兜の男」を絶賛したい。
兜に施された彫金の精緻な模様が光に反射して眩しく輝く。
描く集中力と持続力に敬服する。
ポストカードを買おうとしたのだが、
残念ながら兜の輝きが表現されていなかったので断念した。
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