男と女の間

普段の着物織ったり染めたりするのは何百年も前から
女性の仕事と決まっていた。


世界の歴史を見ても自給自足の時代が永かったが日本において
江戸時代木綿が中心である。

白木屋 歌川国貞(初代)画 天保年間(1830〜1844)刊


着物糸が高価な上に身分制度の制約もあり、
滅多に袖を通すことは出来なかったが、
国が平和で豊かになり始めた江戸中期には都市部の商人を中心にが使われることになる。

二五五四好今様美人 着物好 歌川豊国(三代)画 文久3年(1863)刊


それらを創るプロの職人は皆男性現在まで変わらない


織の職人は昔から女性も珍しくはなく、
機織女性が好む仕事なのであろう、刺繍職人もまた然り。




しかし寿司職人は現在でもほとんどが男性。
男女の性差は少なくなったとはいえ適職は歴然と存在する。


以前から両性具有のゲイアーティストがアパレルや美容師の世界で
活躍してきたが、その理由はなんとなく理解できる。


私のように平凡なには、
どうしても越えられない一線があるに違いない。


何十年も自分では着ることの出来ない女性のきもの
創りつづけていると、隔靴掻痒を感じるのである。



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