きものは古典柄がなぜ好まれるか?
ぎをん齋藤は「御所解」を中心として古典柄に人気がある。
(献上花 染帯)
それは何故なんだろうと思う。
クラシックな文様が着る女性に安心感を与えるからだろうか?
一般的に古典柄と言っても多くは江戸時代の文様を意味するが、
それとて更に古い時代に考案された文様をデフォルメした物であって、それは又更に古い時代にその原点がある。
突き詰めれば古代中国に辿り着くのであろう。
逆に大正時代以降の文様は古典とは言はない。
文様があまりにも生々しく、見ていても落ち着かない。
現代の絵職人に書かせると生々しい上に稚拙である。
筆でスケッチする習慣がない上に、
植物園にでも行かないと身の回りに花が無いからだ。
今を生きる着物を創らなければならないのに、どしても古典に頼ってしまう、自分の非力が口惜しい。
きものが復権するには他にも大事な要件はあるだろうが、
せめて着てみたいと思わせるものが創りたい。
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