浄瑠璃寺を訪れて
数少ない平安建築、京都南部、木津町にある浄瑠璃寺を訪れた。
(参考:フリ−百科事典「Wikipedia])
平安末期に建てられた本堂は国宝であると同時に、
回遊式庭園と対面する三重塔も国宝である。
同寺の圧巻は本堂の九体の阿弥陀如来。
(浄瑠璃寺は撮影禁止の為、絵葉書から引用)
ご本尊の脇仏として左右に八体が鎮座する壮観さは瞠目に値する。
三十三間堂や中尊寺など平安仏教に共通する美意識は、
圧倒的な仏たちの存在感である。
堂内に居並ぶ仏たちの前で立ち入った者は言葉を奪われる。
しかし、創建者の意図は決して美を意識したものではなかったろう、
末法思想の果て極楽を体現するには力が必要であったと推察する。
人として生まれたからには死への恐れはいつの時代も同じであろうが、文明がその意識を希薄にさせているように思える。
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