泉田老師のこと
(大徳寺山門)
茶友である大徳寺松源院 泉田玉堂老師がこのたび
大徳寺530世に就かれることになった。
師とは20数年前にある茶道流派の門下に
席を同じくしたご縁で親しくさせて頂いている。
その後愚息を一年間、
松源院にお預かりいただくことになり、大変感謝しているだけでは
なく息子にとっても第二の父親として何かとの指導をいただいている。
師は早稲田大学を卒業後、
出版会社に席を置かれたが思う所があって出家し、
大徳寺如意庵の門を叩かれ禅道に入られたと聞く。
当時の如意庵主は名僧の誉高い立花大亀老師、
その弟子として厳しい修行と研鑽を積まれ、後に凌雲室という
室号を受けられ、名実ともに老師の称号を得られた。
その後上梓された「澤庵」は難解な文書であったが
禅僧沢庵のすべてを表した学術論文ともいうべき名著である。
来年10月22日は
いよいよ530世を継ぐ儀式「視篆開堂」を挙行される。
現代の名禅僧として混沌とした今の時代に
一脈の光明を投じられることを期待するばかりである。
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