大徳寺530世傳法式(視篆開堂)に臨んで。
かねて昵懇にしていただいている
泉田老師が、
大徳寺530世を襲名され、
秘伝の傳法式に参列する栄誉を得た。
(画像は産経新聞より)
式は法堂で行われたが、
改めて観ると正に中国様式(当たり前の事だが)、
天井には墨絵の雲龍、
大きな須弥壇の上には立派な天蓋、
床は瓦敷き、
張り巡らせた幕は4色の原色。
臨済宗が中国宋時代に伝来し、
その様式が厳格に守られていることに気付かされた。
式次第は、今上天皇への萬歳で始まる法語である。
次に秘中の香を焚いて先僧への敬意を表明する。
続いて大徳寺臨済宗の特徴である公案(禅問答)となる
修行僧の問いに対して大徳寺の棟梁としての答えを須弥壇の上から僧にさづけ「喝」と大声しクライマックスを迎える。
漢文読みの法語はほとんど意味不明で、後にもらった印刷物を見ても難解の一言である。
今世紀中には二度と見れないと思われる荘厳な儀式は、
一時間半あまりで修了したが、
大変貴重な経験をさせたいただいた
泉田老師にお礼を申し上げたい。 拝
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