講演感想記

喉元に刺さった魚の骨のように
10/17の「和楽一日きもの塾講演は気掛かりであったが、
昨日、日本橋三井ホールに於いて
無事に大役を果たすことができ安堵している。


企画内容はさておき、大勢のきもの愛好家がひと時の着物談義に花を咲かせたのは、楽しいものであったろう。



私の講演内容は、近世染織史を駆け足で説明した


その中で私が学んだのは、
移り行く着物ファッション主導者に関しての考察である。


江戸時代までは確かに時の権力者であったが、以降は明らかに民衆の手に移行した。


この民衆のニーズ物作りに反映し、
江戸経済の隆盛と共に大量の着物需要が生まれ大量生産が行われた。


そのことが、
着物の芸術的価値を徐々に減じ現代に至ると思える。


特に昨今のデフレ経済は、
匠の価値を認めない危険な兆候である。


ケインズ経済学を基礎に運営される近代経済学
ポストケインズを標榜する必要があるのではないか。。。




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