2011-01-01から1年間の記事一覧

色の話

クリス ボッティの「男の色気」について書いたが、 今回も「色」の話。 といっても艶話ではなく「色の名前」のこと。「この色は何という色ですか?」と尋ねられる、やむなく「朽葉色です」とか「藍鼠です」と答えるのだが本当のところ色に名前など付けるのは…

墨絵の魅力

自然が創るものには醜い物はない。しかし人が作る物は美醜があり「美」にもレベルがある。それは創る人間、そのものが作品に反映されるかだ。 だだし美醜は感受する人の問題であって絶対的なものではないのは当然だ。 確かに美のレベルは現存すると思う。 そ…

チェット ベイカーの怪しい魅力

いよいよジャズ熱が蘇ってきた。 若いころからチェット ベイカーの名前は聞いていただが何となく陰気なイメージで印象に残らなかった。 ところがクリス ボッティの話からさる知人から チェット ベイカーの「Let's get Lost」を薦められ 聴いてみたが、なんと…

真贋の意味

先日、さる名刹で長谷川等伯の墨絵を観る機会を得た。 ふすまに山水楼閣が見事な筆力で描かれていた。 しかしなんとなく臨場感に欠ける気がしたので 係りの人に 「本物ですか?」 と単刀直入に尋ねてみると、答えは複写であると私に告げた。 複製の襖からか…