お詫び

昨日までの東京展で初めてお会いするお客様を不愉快に
させてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいである。


事の発端はお手持ちのきものに合うを選んでほしいという
相談であった。
拝見すると当店で染めたものではないが、古典柄をイメージ
させる訪問着で色使いは私の色彩感覚からするとモダンな
色調のものであった。


一目見て当社の帯との組み合わせは難しいと直感したが、
折角会場まで足を運んできものを持って来られたのだから
一応組み合わせのセオリーをお話ししたつもりだが、それ
がお気に召さなかったようで憤慨して帰ってしまわれた。


正直に言って他で作られた特に染きものと、ぎをん齋藤の帯
をピッタリ合わせるのは難しい。
「絵のタッチが違う」「色調が違う」「テイストが違う」卑近な例
で例えれば生まれも育ちも違う男女が一緒になるのと似て、
元々うまく行くはずがない。


結婚生活は理性と妥協と相性で持続させることが出来るが、
帯やきものにはそんな主体的意志はない。
茶道具の取り合わせの場合はそれぞれを並立させて眺める
ので、きものと帯のように一体化させるのとは違う。


私の弁解は兎も角、率直にお詫び申し上げます。



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