愛しのフィレンツェ

息子がイタリアから無事帰国して報告を受ける。一番驚いた
のはフィレンツェの近況であった。この十数年で街の様子が
すっかり変わってしまったという。


京都を連想させる歴史ある街並みと堂々と流れるアルノ川
鴨川のイメージへと重なる。サンタマリア デル フィオーレ
デュオモは相変わらずフィレンツェに輝くダイヤモンドであり
続けているらしいが、石畳の両側に建ち並んでいた小さい
宝石のような可愛い店の輝きが無いらしい。


一部はシャッター通りと化し一部はブランド店に変貌した
という。原因は統一通貨ユーロの施行によって物価が高く
なり割安感があったリラの魅力が無くなったことであろう
と彼は言う。


陽気で人懐っこく遊び好きのイタリア人気質は独仏中心の
ユーロ世界に呑み込まれたのか、いや、まだ発展途上の
ユーロ圏の産みの苦しみなのか。


個人的にはあの往年のフィレンツェに戻ってほしいと願って
いる。兎に角、無事に目当ての物を探し出し、輸入の準備
に追われている。



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