師走展迫る
今年の師走展は例年通り銀座「かねまつ」ホールで12/5,6日の
両日開催する。
今回のテーマは社員からの提案で「色が変わる」とした。
確かに昨年あたりから「濃色」が時の色になると感じているが
何が私にそう思わせるのか?
一言で言うと「風」と文学的にシャレることもできるが、実は
長く続いた薄色基調に作り手が飽きたというのが本音ではない
だろうか?
ファッション関係の人達が上から下まで黒づくめのコスチューム
は世界的に定番となっているが、あれもソロソロ変えてもいいの
ではないか。
歌舞伎の世界では裏方は「黒子」と呼ばれ真っ黒の覆面まで
付けて現れるが、黒装束で自分の存在を消しているから
立役者の邪魔にならずに舞台が進む。
実は私は濃色のきものを作るのは得意である。
若い頃は濃い色を中心に制作していたので、稀に明るい色の
若い人のきものの注文を受けた時は苦労もし、失敗もした。
時代は「明るい色」--「パステル」--「濃色」へと移り
変わっていくことを肌身で感じるこの頃である。
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