性美説

人間は誰しも美しいものを求める生き物である、性善説に喩えて
性美説とでも言おうか。(笑) この性分が備わっているから
趣向品や美術品など非日用品が売れるのである。


衣食足りて礼節を知る」という故事があるが
「礼節」を「美」と置き換えてもいいだろう。


衣食が足りなかった敗戦直後は美術品などは二束三文の値打ち
しかなかった。逆に20数年前、バブル景気に浮かれていた
時代には売値を上げた方が早く売れるとも囃された。



しかし、どうだろうバブル崩壊以降、現在に至るまで
衣食が一様満たされているが将来に対する漠然とした不安から
人々は生活防衛と称して安価な物に群がり、
生活が質素になったというより貧素に落ち入っている。


生活をより上質なものとしたいと思う余裕が発揮されるには
社会基盤の安定が大切である。この現状で最高級車フェラーリ
は予約だけで生産が間に合わないと聞く、
つまりが極端に偏在しているのである。


一般論として投資金利が国のGDPを上回れば、金融資産を多く
持つ人が更に金持ちになると云う。
まさに現在の先進国の姿である。




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