美術品の見方

「優れた作品は細部に至るまで不自然さや破綻したところが無い」
とある人から教えられた。


なるほどそう云えば「お宝鑑定団」に出品される物も
画面にアップで写し出されると木の枝先が妙にひ弱だったり、
鳥の足が有り得ない方向に描かれたりと
偽物であることを隠せない。


署名や落款でもプロは真贋を判別するが我々素人には難しい。
先日もある処で鎌倉時代の仏像を見たが、頭部が胴体に比べて
異様に大きすぎてバランスが悪いと直感した。


でもこんなもんかなーと思っていると、ある古美術商から
「あれは胴体は鎌倉時代だが頭部は後世に作り直した」と聞いて
まったく納得、直感を大切にすることと細部を注視すること
を学んだ次第。


さらに申せば作品を見る前に作者や肩書きを見ないようにして
直感を磨くのがいいかもしれない。



※写真は洋画家「須田剋太」の贋作



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