さすが京都市!
京都市が主催する染、織職人育成プログラムがある。
10月から3ヶ月間、毎日2時間程度の実習講義を受ける。
我が社の社員も営業に就く前に必ずこの研修を受けるのが
慣わしになっている。
お客様に商品説明をし納得して買って頂く、その商品が
どのような工程で作られているのか知っておくのは当然のこと
知らないで売るのはプロとは呼べない。
複雑な工程を経て完成する友禅染の全工程を一通り実習し
体得するのが大切なことである。
費用は3ヶ月で3万円弱で会社が負担するのだが
指導するプロの職人にしても、ほぼボランティアの域を
でないはず。
さすが京都市、染、織の総本家の面目を保とうと
懸命に努力しているが受講者が減少しているのが悩みらしい。
考えてみれば余程染織が好きだという人以外、今更
職人世界に身を投じるのは無謀かもしれない。
しかし昔から「好きこそものの上手なれ」という
喩えもあり、彼らが作り上げる染、織の品々は
一昔前より気持ちの込もった良い作品が
生まれる可能性有りとも言える。
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