2014年夏の「はんなり展」を終えて

例年銀座、吾妻通りで開催していた夏物の展示会
今年は並木通りで開催した。

夏のきものは今では特殊なものになったかのようである。


暑い盛りに帯で締め付けられるのは真っ平
というのが女性の本音であろう。(よくわかる!)


染屋でも夏物は作らない所が多いが理由は単純に
売れない」からである。


以前は涼しく見せる為に着手はいろいろと努力して来た、きものの永い歴史の中で我慢するという精神性礼節が奔放さに優先する時代であった。


例えば夏に開かれる「朝茶」、
陽が昇るととともに茶事を始める。


当然空調されていない席中で客にひと時の清涼感を与えるのが
床の掛物、茶器、花そして連客の夏衣装


これらの品々が合間って夏ならではの茶を楽しむ日本人の豊かで繊細な贅沢が存在した。


どうだろう最近は滅多にそんな光景に出会うことがない。



夏の素材は多様で透けて見える生地は魅力的である。

私は敢えて夏物にこだわって作っている。



展示会に同行するのも消費者の生の意見を物作りに生かしたいと考えているからだ。


メールでもぜひご意見をお送りいただけば有難い。





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