綺麗な「きもの」と「帯」を作りたい!
私がズーッと考えてきたことだ。
きものは綺麗でなければならない。
綺麗でなければきものじゃない。
勿論「綺麗」の定義は個人的主観であることも
述べねばならないが、敢えて独善的に申せば
綺麗な物を身に纏うと女性は必然的に綺麗になる。
日常で何気なく目立ち過ぎないようにきものを楽しみたい
というニーズは確かにある、
特に東京のような大都会の真ん中で
現代建築に取り囲まれた空間において優雅さは逆に浮いてしまうのも事実だ。
しかし例えそうであってもきものは綺麗でなければいけないし
綺麗でないものを意識的に作る作業は私には苦痛としか言いようがない。
江戸時代から伝統的に京都から江戸に運ばれたものを「下り物」といい、それ以外で作られた物を「下らない物」としていた。
これを蔑称ととられると困るのだが
都から運ばれた品は高価だが優雅なものとされてきた。
しかしこの価値観を逆転させたのは
江戸後期に巻上がった江戸歌舞伎の隆盛である。
歌舞伎役者が一躍ファッションリーダーになり
「下らない物」が「流行り物」になった、
今でもその風潮は健在と私には見える。
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