2013年を振り返ると… - 店主のこだわり

年末を振り返ると…
床の間には「無事」の掛け軸をかけ、
一年の無事を寿ぐ習慣がある。

私は「今年の１０大ニュース」として、個人的な選別で手帳に書くことを20年近く続けている。

全くプライベートな視点で選ぶので他人が見ても意外なものや、意味不明なものを選んでいると思われるが読み返してみると、
自分史が走馬灯のように頭を駆け巡る。

昨年選んだのは「健康」であったこと、移植後10年目にあたる
昨年は体調が一年を通して良好であったと振り返る。

健常な人にはごく当たり前のことかもしれないが、
病気がちな私にとって何よりの朗報であり喜びである。

「健全な精神は健全な身体に宿る」という名言が実感できる。

正月の設えを終えて社員たちがそれぞれの家路に向かい
妻と二人で店に取り残されると、ここで暮らしていた昔が
つい昨日のように思い出す。

子供達が中学生か高校生の頃だったと思うが、
家業の将来に漠然とした不安があって
気持ちを紛らわすように正月前から酒を飲んでいた事もあった。

今年は(優秀な？)新入社員が2名入社する。

一人は同志社大学経済学部卒と、
もう一人は市立芸大の織物科の女子である。

伝統を守り続けるという大義名分のもと指導をしていくのだが
私の世界に彼らを引き込むことになるのが申し訳ない。