正倉院裂来たる。
究極の古代裂、「正倉院裂」を手に入れる。
自分でも信じられない!!
ことの始まりは数ヶ月前、とある古美術店を訪れれた時、
ご主人から「いいものを見せてあげましょうか」と持ち掛けられた。
何が出てくるかと思えば何と正倉院裂である。
一目見た瞬間「凄い」と息を呑んだ、
こんな大きな裂が市中に出廻っていること自体が
奇跡だと思った。
当然手に届くような値段ではなかろうと尋ねもせず帰った。
その後、展示会も無事終わり他の要件があって同店に電話すると、何と例の裂を売ってもいいとの事、恐る恐る値段を尋ねると
無理をすれば買えないこともない。
次の問題は真贋である。
染物は技術的に贋物を作るのは殆ど不可能だが、
織物は可能だ。
戦前に発刊された正倉院御物集に掲載されている写真を実寸で計測するとmm単位まで同じであることを確認したが、まだそれでは不充分と、河上繁樹先生の研究室に持ち込んで織り組織と糸の状態をチェック、然るのちに真物と判断された。
今回私のコレクション本の巻頭を飾るに相応しい裂を手に入れることが出来たのは天の配剤と強運に感謝する。
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