ラッフルズに逗留す。

東南アジアはいま一つ興味が湧かなかった、と言うのも
湿気が多そうだし虫やなんかに刺されそうで敬遠していたのが
本音である。


ただ名建築があり、
第二次世界大戦中は日本帝国陸軍の将校専用宿泊所として
使用されていたラッフルズホテルには一度は行ってみたいと
思い出かけることになった。


シンガポールの印象は
高層ビルが乱立する「イマドキ」の近代都市、
中心部では超高級車が頻繁に爆音を轟かし駆け抜け
ショッピングモールにはヨーロッパのブランド店がひしめく、
バブル時代の日本をふと思い出してしまう。


ラッフルズはさすがに英国流のもてなしが色濃く残り
落ち着きが堪らない。


屋上のプールでひねもす日光浴と読書に明け暮れる。


マレー半島の東端に位置するこの国は人口わずか500万人、
国家として独立を維持していくのは生半可な事ではなさそうだ。


話題のマリーナベイ、サンズホテルの異様さは、
建築物というよりもむしろ現代アートだ。


果たして時代という試練に耐えられるのか、
シンガポールと命運を共にしそうである。




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