「夏のはんなり展 」感想記
6月7日8日の両日、
東京銀座 清月堂ギャラリーに於いて夏物の会を催す。
最近夏物のきものを作る店が少なくなったと聞くが「ぎをん齋藤」は相変わらず夏物を積極的に作っている。
その訳は一つには世間が作らなくなったから返って沢山作る方が得策だと考えているのだが、本当の理由は夏物の生地が面白い素材が多く、作り手としては大変楽しいということである。
宮古上布、越後上布など
上布と呼ばれている麻素材は野趣な風合いと魅力的な発色が特徴である。
「藤布」「品布」「葛布」など自然繊維の魅力が創作意欲を掻き立てる。
他にも「無双」という二枚の薄生地を重ね合わせて絵柄を透かして見せる手品のような楽しみ方も伝統的にある。
しかし思いとは裏腹に消費者の需要は減少し続けている。
夏の暑つい折に帯で締め付けられるのはご同情申し上げるが
着方に慣れると風通し良く涼しいと祖母はよく言っていた。
「習うより慣れろ」ということなのか。
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