「誂え」の流行
オーダーメイドを日本語では「誂え」と言う。
最近来店られるお客様はこの「誂え」を希望される方が増えてきた。
ぎをん齋藤は幕末から大正時代頃までは数件のお客様だけを
対象に「誂え」を専門に仕事をしてきたようである。
昭和になって経済が大きく発展するに連れて既製の商品をたくさん
制作し、その中からお客様に選んでいただくという現在一般的に
行われている商いが普通となった。
女性雑誌が数年前からこの「誂え」を読者に提唱するようになった
のが流行の理由だとおもわれるが、結果的には昔に戻ったといえる。
下絵を紙草稿に描いたものを叩き台とし、
お客様のご希望やご予算、寸法をお聞きして作り込んでいくのが
「誂え」の本格派である。
白生地の選別や染め技法にも精通していなければ、
ご要望にお答え出来ないから営業スタッフの実力が試される。
草稿だけで高価なきものをオーダーするには
お互いの信頼関係も欠かせない。
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