職人との懇親会
「双葉会」と称する職人たちと私との懇親を目的とした会を
63年間、年一度のペースで続けている。
職人の仕事振りは社員を介して毎日確認しているが、
話をする機会は滅多にない。
私の指示通りの仕事をし、出来栄えを見て工賃を支払うという
作業を毎日、七代に渡って繰り返している。
顔ぶれは私の記憶にある限り
祖父から父、父から叔父へ、更に私へと移り変わったが、
職人達の顔ぶれも当然すっかり代わってしまった。
会の発足当時は職人の囲い込み、職人側から見れば優先的に
仕事を受けられるという互助的な性格が強かったらしいが、
現在では会の活性化と親睦が主たる目的となっている。
今年は場所を西陣の老舗「萬亀楼」に
宮川町の芸妓、舞妓さんを呼んでお座敷遊びの趣向である。
普段は俯いて仕事に向かう彼らにとっても、
我が社員にとってもまたと無い機会に大騒ぎ一夜であった。
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