63回目の展示会を終えて - 店主のこだわり

昨年から展示会週間として7日間の開催とする
秋の展示会を無事終了した。

大変厳しい経済環境の中、
大勢の来客を得たことに感謝したい。

今回のテーマを「御所解」としたこともあって
御所解帯は根強い人気を博した。
　　

現在一連の帯を
210,000円に設定しているが、他店のものと比較すると割安感があると見えて相変わらずの売れ行きであった。

改めて価格設定の重要性と難しさを痛感する。

価格を決めるのは私の仕事でほとんど独断と言って良い。

もちろん原価を基準にするのだが、
他店と比較する事は商品の性格上、不可能である。

従って自ずと主観に頼らざるを得ない。

そこで大きな問題はデフレの侵攻である。

制作における全ての工程において、
職人の工賃を見直す必要が出てきた。

風潮に引きずられ品質を落とす気はないが、
金額が世間の金銭感覚から遊離しているのも事実だ。