日本文化の衰退

最近特にかんじるのは日本文化の衰退である。


京都においても私の生業である「きもの」をはじめとして和文への評価の低下(見方をかえれば生み出されるものの質的低下ともいえる)が著しい。


私がこの世界に入った40年ほど前、
物作りの現場では人よりも精緻高い物作りを競い合う姿が見られ、それを愛でる人も大勢いた。


何時の時点から現在のような安易な物作りへと変化してしまったのか。


確かに中国の成長して行く過程で安い人件費を武器に安価な類似品が出回り、相対的に日本人の目も生活も貧しくなってきたのは事実であろう。


デフレ圧力という厄介な潮流だ。


良くは知らないが
物作りだけの現象ではなく芸能の分野においても衰退の兆しが著しいらしい。


茶道人口の減少、舞踊、能などは鑑賞者は減少しなくても入門する人は少なくなっていると聞く。
一言で「時代の流れ」として片付けるには余りにも大きな損失である。




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