選ばれた世代?
第21回の東京展は大地震の洗礼を受けることになった。
3月11日、2時半過ぎ、ようやく多くのお客様が来場された矢先
あの大地震に見舞われた。
武原ビルの五階の会場は恐怖に駆られた。
我々は「あー」という言葉を発するだけが精いっぱい…
倒れそうな照明器具を支えながら立ちすくんでしまった。
以外だったのは人間が立っていられない程の揺れにも反物が
落ちることはなく不思議な安定感を持っていたのが印象に残る。
思い起こせば17年前、阪神淡路大震災を京都で被災し神戸のお客様や知人を慰問したのがついこの前だったような気がする。
数百年に一度と言われる大地震を二度も受けることなった我々世代は「選ばれた民」かもしれない。
特に私のように骨髄移植の生死を超えてきた人間には、
眼前の危機を試練とすべしという宣下に思えるのである。
おかげで今月開演予定の「杉本文楽」も中止となり制作した「梅」暖簾も幻の作品となってしまった。
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