マン レイ展

大阪国際美術館で開催されているマン レイ展を鑑賞した。

マンレイ展
レイの名前も杉本博司氏と出会うまでは全く聞き覚えもなく、
自分とは無縁の人であった。


杉本氏から「レイ」や「デュシャン」の名前を聞くことになってから興味を抱くことになる。
特に同氏がニューヨークギャラリー茶室空間を設けられ、その入口にデュシャンの「チョコレート粉砕機」なる作品を暖簾に染める機会を得てから彼ら現代アートの先駆者への興味に火がついた。


今回のレイの作品への感想は二点


作品全体から受ける印象はしっとりとした大人の作品
後口がいい。
その原因は時代性なのか彼の本質に属するものか

たぶん後者であろう


二つ目は彼が写真家として技術的な変革を強く求め、常にあたらしい技法に挑戦し続けた創作家魂を見た。
偶然に映りこんだ光を意識的に作品に取り込んだ作品やポートレートの顔の部分だけを強調した作品などレイ先取の精神を見た思いだ。
当時のカメラと言えばまだ黎明期といえる、現代でいえば最新のCGを駆使したハイテク作品といったところか。


私は正直いって「食わず嫌い」という欠点を自認している。


新しいものには臆病で見慣れたものには必要以上に寛容である

その意味でも杉本氏の作品古き美しいものを撮影対象物としながら現代アートへと導いてくれる


人との出会いが大仰にいえば人生を変えるのであろう



今月、丸亀にある猪熊玄一郎現代美術館杉本氏から依頼された「電磁場幕を納入の機会を得たので瀬戸内で展開されている現代アートシーンを肌で感じることにする。


※ご質問・お問い合わせはコチラをクリック
For questions or inquires, please click here.