二つの海景

この3年ほど
娘家族と夏休みは沖縄に行くことがお決まりになっている。

海や山など自然の中に身を置くことが何より好きな私なので
今年も石垣島へと出かけた。

キューバもやるが孫とシュノーケルで魚を眺めていると
時間の経つのを忘れてしまう。


一人で海を相手に思索を巡らせるのも楽しいひと時だ。


現代人の直接の祖先は
10万年前のアフリカにいた一人の女性に行き着くという。

今生きている全ての人類は
10万年前、彼女の3人の娘から派生しているらしい。


いつぞや「人類みな兄弟」という表題があった。


当時は「そんな馬鹿な」と一蹴した記憶があるが、
それは真実だった。


「人類10万年の足跡」という遺伝子の本の中で科学的に
証明されているのである。



そのさらに何億年前に人類は
両生類として海から陸に這い上がった。


現代人の脳幹部分は
爬虫類と同じだとも聞いたことがある。

その人類の母の羊水である海水に抱かれていると
心が安らぐのは当然なことかもしれない。



食物連鎖の頂点に立つ人類はいい気になって
あまりにも傍若無人ではなかろうか?

いまや人類の天敵は人類のみ、
自然の摂理を忘れ自然を破壊し続ける原因は
貧困と我欲であろうが、
いずれしっぺ返しを受けることになるのか。

もしくは人類が人類を抹殺する時が来るであろう。


杉本博司氏の「海景」は人類が天の裁きを受けた後、
何事もなかったごとく静寂な海の景色を連想させる。


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