美を極める眼
世の中にはわかりやすい美と難解な美が存在します。
身近な美の基準は容姿、美人コンテストであろう。
多くの人が美しいと云うのだから間違いはないが客観的な
標準美などからは選考することは難しく結局個人の好みに
頼るしかない。
私は「カサブランカ」に登場するイングリッド・バーグマンが一番
美しいと今でも思っているのだが当然、意見を異にする人も多いと思う。
このあたりはわかりやすい「美」ですが、
解りにくい美も存在します。
その一つが「文人画」と称される一群の水墨画である。
画像左 「田能村竹田」月夜山水図 紙本淡彩
画像右 雪舟画 秋冬山水図
同じ「水墨画」でも雪舟の作品にみる筆致の厳しさ、墨の濃淡の
えもいわれぬ繊細さは理解の範疇にありますが、
名作の誉れ高い
「田能村竹田」や「富岡鉄斎」の作品群も素晴らしいらしさが
私には正直いって解らない。
どなたかアドバイス頂きたいという気持ちです。
それだけではありません。現代アートとまでいかなくても
「ピカソ」でさえ美しいと感じない作品も多数あります。
「美しいが好きじゃない」と言いたいがその美しさが解らない。
そんな人間がいっぱしに着物や帯を作って恥をかいているのでは?と本気で悩みます。
歳と伴に分かるようになることも事実であるが、
これからも、それを期待して「美」を追求していきたいと
思っています。