御所解とは江戸末期に出現した文様様式の一つである。
ヨーロッパにおけるアールデコーのようなもの。
文化文政期に確立したと思われる、この御所解様式は今日まで
多くの愛好家が存在する。
この小袖は当家の始祖が幕末に制作し、現在も我が家にある
御所解のバイブルである。
上布(上質の麻)に
御所解模様の典型である秋草が一面に描かれた夏の正装。
何をもって御所解と称するか!?
一言で説明するのは難しいがアールデコーとは!?の答えに近い
見れば解るのである。
ただモチーフが江戸末期に流行した平安文学への文芸復古が
ベースにあるのは確かだ。
ぎをん齋藤が御所解の始まりというのはオーバーすぎるが
古くから同じ技法で作り続けていることも確かである。
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