64回目の展示会迫る

一年は早いような遅いような不思議なものである。

今年も店での展示会のシーズンが迫った。
昭和24年から展示会というものを始めたらしく、
私が一歳だったから回数を数えるのはいたって容易い。

また、
今年が創業170年目にあたるので一応老舗と言われるが、
よく考えてみると私が産まれて以後65年、以前が105年だから
170年などあっという間の出来事なのだ。


世情は幕末、日清、日露戦争第二次世界大戦
大きく揺れ動いたが「ぎをん齋藤」の人々はひたむきにコツコツ
仕事をしてきただけだ。



話は変わるが今年のテーマは「金更紗」、インドで制作された
木綿の染物に金彩を施した種類のものを指す。

出来の良いものは17,18世紀に作られたものが多く、
数多い更紗の中でも「金更紗」は最上級のものである。


日本でも人気が高く茶道煎茶の愛好家を中心に珍重され、
今では古裂市場でも見かけることはない。


展示会に向けて作った品々はどれも上々の出来で、
ご意見番さんからも絶賛の評価を得たのもうれしい。




※ご質問・お問い合わせはコチラをクリック
For questions or inquires, please click here.