真のアートへ
私は我が家で制作する商品を「工芸製品」と名付けている。
売価を意識して制作する限り製品ではあるが
工芸(=実用に芸術を加味する)に重きを置いているという
意味である。
しかし今回仕上がった作品は、
明確に芸術品だと断言できる「きもの」である。
絵師のkさんはちょっとしたご縁で知り合った絵描きだが
現在視力が極度に低下し、今回の作品が最後のつもりで
私の依頼に応じ松林を画いてくれた。
偶然、墨色ぼかしの生地が出来上がってきたので、
この上に描けば空気感が表現できると踏んだ。
振り絞った気力が一筆一筆に漲り、長谷川等伯を凌ぐ「平成の松林図」である。
私は当面非売品として保存しようと思っている。
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